2016年8月6日土曜日

対動作でパワー向上(1)

日常生活の中でも物事をよく観察すると見えてくる事がたくさんあります。
ワンコ(犬)やニャンニャン(猫)などを飼育されている人も数多いと思いますが、このような動物達から学べる動作もたくさん隠れています。
動物の持つ「機敏性」「瞬発力」「跳躍力」などは、到底人が敵わない能力ですがその動作をマネて、能力を向上させることは可能だと考えます。

その動作のひとつに「対動作(ついどうさ)」というものがあります。
対動作とは「前後」「左右」「上下」とあらゆる方向に対照となる運動を行うことを指します。
具体的な例を示すと・・・・
(1)両手を左右に拡げる・閉じる
(2)脚を前後に開く・閉じる
(3)両手・両脚を使いジャンプする
 ・・・・などが対動作の動きとなります。

この動作をうまく利用できれば「反力(はんりょく)」が増大し、それがエネルギーへと変換されます。
反力とは「動作させたい方向の逆へかかる力」のことで、反発力もこれに含まれます。
この反力を利用できるか否かによって、パフォーマンスに大きな差がでてきます。
上記の説明ではいまいちピンとこないので、イメージしやすいよう「腕相撲の取り組み」を例にして対動作と反力を解説しますね。

子供の頃、学校の教室などで仲間達と遊んだ経験があると思いますが、もう一度思い出してみて下さい。
机を挟んで相手と対峙し、机の上に肘を立てお互いの手の平をガッチリ握り、かけ声と共に相手の腕をねじ伏せるべく対戦したことと思います。
この時、もう片方の腕はどうしていましたか? ヒザの上においてましたか?それとも机の縁(ヘリ)を押さえていましたか??

片方の腕はどこに置いていても腕相撲をすることはできますよね。
でも、力の入り具合はどうでしょう・・・、同じでしたか?
ふたつを試してみれば結果はすぐわかると思いますが、10人中10人共「机の縁を押さえる方が力が入る」と答えるハズです。
これが「対動作」と「対動作による反力」なのです。

若い人達は反力を少々利用しなくとも、筋力があるためにそれをエネルギーへとをうまく変換できますが、中高年層や熟年層になると誰でも筋力は低下してきます。
「トシだから若いモンに負けて当然!」だとか弱音を吐かず、「それを補うためにはどうすればいいか?」とプラス思考で考えてみて下さい。
練習の成果で反力がうまく活用できるようになれば、今まで歯が立たなかった「今時の若いモン」にも肉迫できるかもしれません。 (^_^)v

次回は腕相撲を例にした対動作と反力についてもう少し詳しくみていきます。
「対動作でパワー向上(2)」へつづく