2019年3月5日火曜日

グリップの握り考察

 以前、Yahoo!知恵袋を覗いていたら「グリップの握り方」に関する質問が掲載されており、興味深く感じて「自分が考える握り」について回答を投稿してみた。

尚、ここで言う「握り方」とはイースタングリップやウエスタングリップのような「握りの違い」を指すのではなく、スイング終了後から次のスイングまでの、いわば「待ち状態時」での握り方を考察したものである。

いつもの如く、一連の動作を分割して考える方が判りやすいので、今回もそれに倣いパート毎に分けて考察してみた。

[1]待ち姿勢時の握り

 昔のバドミントン教本では「中指、薬指、小指の3本で握り、親指と人差し指は添えるだけ」と記載されていたように記憶しているが、これはフォアハンドにおける握りを指している。(pic-1、pic-2)
高校生の頃は何の疑いもなく、教本に書かれた通りの握りを会得しようと努力していたことを今でも覚えている。

試してみればわかって頂けるが、この握り方では手の平に力が入らないことが解る。
インパクト時には残りの親指、人差し指も握り込むだろうと思われるが、何故かシックリこない。。。



その後40歳になるまでバドミントンとは無縁の生活を送っていたが、再開して数年経過した頃から「握りの変化」が現れてきた。

当初の5年間ぐらいは手のひら全体で軽く握り込んでいたが、今では親指と人差し指、中指の3本だけの「つまむような握り」へと変貌している。(pic-3、pic-4)
当時の教本からすれば完全な逆指を使った握りとなっている。(笑)



打ちたいショットによって若干の差はあるが、ハイクリアやドリブンクリアを打つ時などは手の平からグリップが浮いたような状態でテイクバックし、フォワードスイング時に握り込むような形となる。

つまり、テイクバックまではラケットが落ちない程度の微弱な力でしか握ってないのである。
そしてフォワードスイング開始時に五指全体でしっかり握り込まれた状態へと変わる。
過去の教本に載っていたような中指、薬指、小指を主体とした握りには決してならない。



高校生の頃より歳をとり若干知恵がついたせいなのか、または単に体力低下による横着によるものなのかは不明だが「脱力」というものを色々と試したきた。
そのためスイングフォームに限らず、レシーブ時の待ち姿勢やリアクションステップなど様々な場面において脱力方法の試行錯誤を繰り返した結果、現在の形へと変貌してきた。



たまに他クラブへ練習に行くとベテランの方が初級者へ指導されている場面に出くわすことがあるが、古い教本に記載されているような内容をそっくりそのまま指導されている時がある。
他クラブでの出来事なので口を挟むことができないが、ちょっとモヤモヤした気分になってしまう。

待ち姿勢やリアクションステップ時の脱力についてはまた別の機会に投稿するが、ベテランの指導者さんへひと言だけ。。。
つま先立ちでのレシーブ待ちは効果ないので、ぜひ改善を。。。