2016年7月18日月曜日

動くための工夫(1)

本屋に並ぶバドミントン教本を開くと基本ストロークの打ち方から始まり、ストレッチ体操等々バドミントンの基礎ともいえる内容が記載されています。
ジャンル別の掲載比率をみると基本ストロークが圧倒的に占めています。

これからバドミントンを始める人や、始めて間もない人には適切な指導書なんですが、長く続けていると早く動き出すにはどうすればいいのか??どうすれば安定して止まれるのか??などギモンが湧いてきます。

特にフットワーク関連は入門書では割愛されている部分が多いため、能力を高めるには自分なりの「工夫」やいろいろ「試行(試すこと)」が大切になります。

約14年(2016年現在)自分なりに色々と試してした結果、「ひとつの指標」が見い出せました。
記載するにあたり先にふたつの断りを入れておきます。
1つ目は、この方法は「まだまだ改良の余地有り」的なものかもしれませんし、「ほぼ完成形に近い方法」かもしれません。
どちらにしろ自分的にはまだ、道半ばでの通過点のひとつに過ぎません。
これから更に改良点は無いかと模索し続けていきます。

2つ目は、ダブルスにおけるフットワークとして読んで下さい。
シングルスの場合はダブルスに比べ移動量が多くなるため、状況によっては遅延が生じることが有ります。(自身で検証した結果)



前置きが長くなりましたが、「動く動作」を細分化してそれぞれのパートを解説しますね。

[1]初動(リアクションステップ)

ご存じの通り、動く為のきっかけとして皆さんリアクションステップを行いますよね。
リアクションステップがとれてない人は正直、動き出しが遅くなります。
コーチなど他者に見てもらい「取れてない」と指摘された人は改良して下さい。
また「リアクションステップ取ってます!」と頑なに言い張る人も中にはいますが、それは「取ってるつもり」なのが殆どです。
客観的には見えないくらいの微々たる動作なので、更に大きくアクションして下さい。

リアクションステップにも様々な方法があります。
私自身も当初のステップから色々試行して今のステップに至っています。
リアクションステップ取るための動作は大きくふたつに分けられます。
ひとつは「ジャンプ型」。 もうひとつは「抜重型」。

結果から先に云いますと「抜重型」の方が早く動ける気がします。
・・・というより、実際早く動けます。
それぞれの型における動作とその時の筋肉の状態(緊張、弛緩)を時系列に沿って
書き出してみたのが下記になります。

「ジャンプ型」--①ジャンプするための沈み込み(緊張) ⇒ ②ジャンプ時の伸展
(緊張) ⇒ ③中空姿勢(弛緩) ⇒ ④着地(緊張) ⇒ ⑤着地時の沈み込み(緊張) ⇒
⑥動き出しへの伸展(緊張)

「抜重型」--①沈み込み [抜重](弛緩) ⇒ ②着地(緊張) ⇒ ③動き出しへの伸展(緊張)

見て判る通り、ジャンプ型は6ステップあるのに対し、抜重型は僅か3ステップで終わりです。
ステップ数が少ない方が早くなるのは当然ですが、各ステップにおけるエネルギーロスの少なさも「抜重型」の方が優れています。
また、抜重型の①沈み込みはジャンプ型の⑤着地時の沈み込みにあたるため、②着地は殆ど感じられず、実際には①⇒③に近い状態となります。

もうひとつ大きな違いは①の挙動を行うタイミングです。
ジャンプ型で①を行うタイミングは対戦者がフォワードスイング後半に入った時です。
つまり、シャトルヒット前にジャンプしており、ヒットした時には着地となります。

抜重型ではシャトルヒットの瞬間に①を行います。
どちらの型でも最終パートのタイミングは同じでないとなりません。
つまり、おしりを合わせるためにジャンプ型は抜重型に比べて早目に挙動を起こさないとならないわけです。
僅かな差ですが、ゲームにおける優劣に大きく影響を及ぼすように思います。



動くための工夫(2)へ続く

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