今回はその2回目ですが、ジャンプ型と抜重型の動きの違いについての説明がなかったので、補足しておきます。
「ジャンプ型」
文字通り上へジャンプして初動動作を行うことです。
「抜重型」
ばつじゅうと読みます。漢字が表すとおり「体重を抜く」ことを指します。
今では死語なのかもしれませんがスキーをやっていた人ならわかると思います。(笑)
腰から下の力を「フッ・・・」と抜いて腰を落とすようなリアクションとなります。
さて今回はリアクションステップにおける着地について考察してみます。
[2]初動後の着地(リアクションステップ)
リアクションステップそのものが非常に大事な動作なのですが、その中でも着地時の足位置は特に大切だと感じます。
足位置が悪いと、この後に行う動き出しがスムーズにいかず遅延が生じるからです。
この着地動作はジャンプ型の場合だと第④パート部、抜重型だと第②パート部にあたります。
着地時の足位置が悪いとは、どういう状態を指すのか??
悪い足位置にはふたつ有ります。
ひとつめは「抜重する前(ジャンプ型の場合はジャンプ前)の足位置と抜重後(着地)の足配置が同じなのはよくない」ということ。
ふたつめは「着地後の移動動作を俊敏に行うための足位置は違う」ということです。
図-1 待ち姿勢(正面) |
抜重を開始(またはジャンプを開始)するまで間(ま)とは、自陣サイドがシャトルを打ち放った瞬間から敵陣サイドがシャトルが打ち放つ瞬間までの時間にあたります。
その僅かな時間に対戦者との相対的な立ち位置関係を読み、攻め込まれる場所を想定して、体の配置を微妙に調整したり、また間合いを詰めたり取ったりする大切な時間になります。
この時カラダ全体は脱力してリラックスさせた姿勢を保ちます。
この姿勢は概ね両脚を肩幅程度の開度で左右に開いた状態となるはずです。
勿論、カラダ全体の余計な力は抜いておきます。
逆に緊張ぎみに構えてしまうと筋肉も硬くなり、よい動きができなくなるからです。
未だによく聞こえてくるのが「つま先立ちで相手のショットに備えた姿勢を取れ」と云った教えです。
図-2 待ち姿勢(側面) |
この姿勢は緊張姿勢の一例だと考えます。
大昔のバドミントン教本によく記載されていましたが、私的にはよくないように感じます。
教本の教えを非難する気は毛頭ありませんが、自分自身で試してみて効果が望めなかったので、今ではベタ足状態で備える姿勢をしています。
なぜつま先立ちがいけなかったのか考えてみましたが、つま先立ちになると大腿筋や腓腹筋が少なからず緊張してしまいます。
この僅かな緊張がパフォーマンスに影響を与えているのかもしれませんね。
つたない絵ですが、上図に大まかな待ち姿勢を掲載します。 概ね皆さんこのような姿勢で待っていると思います。 (図-1・図-2)
さていよいよ、リアクションステップの初動動作が始まります。 ここから先は「抜重型」を元に話を進めていきますね。
前述したとおり「リラックスした姿勢」から相手をよく見て、シャトルを打つ瞬間に合わせて、腰・膝の力をフッ・・・と抜きます。
当然ながら構えていた時より更に腰が落ちるはずです。
この瞬間に脚を更に開き、歩幅を拡げた着地をとります。。
この時、どの方向に拡げたら効率的だと思いますか?
抜重する前は左右の肩幅程度に開いていたと思います。
開く方向は次の3種類ぐらいに大きく分類できると思います。
(1)大きく左右に開く。(サイドbyサイド型)
(2)大きく前後へ開く。(トップ&バック型)
(3)対角線的にななめへ開く。(ダイアゴナル型)
図示すると下記のようなイメージとなります。
次回はそのあたりを吟味してみます。
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