2015年7月10日金曜日

前向きなおとーさん その1

 2014年の5月、ゴールデンウィークにひとりのシニア男性が練習にいらっしゃいました。
その時の応対は基礎打ち中だった私に代わり、女性メンバーがしてくれました。
「けっこうご高齢な方がいらしたな・・・」と感じながらその男性と女性メンバーのやり取りを聞いていると「今日から入会して・・・云々」とやる気満々のご様子。

 ビジターでお越しの方々の多くはその場の雰囲気などに流されて「即入会!」されるのですが、それから間もなく「即退会」となるケースがほとんどです。
そのため継続できるかどうかを見極めて頂く期間として、2~3ヶ月の間ビジターとして参加してもらうよう内部通達しています。
女性メンバーもそのことを説明したのですが、「いや、是非とも!」と納得してくれません。
仕方なく私が過去の事例を説明すると「絶対に辞めません!!」と即答・・・。 
少々思案の後、渋々と承諾してその日から「正会員」として練習を始められる事となりました。

 年齢を伺うと70歳中盤。 私より二廻りほどの年齢差があるので、父親ぐらいになります。
これからの季節は気温がどんどん上昇して熱中症の危険性も高まるので注意が必要です。
自身のことはさておき、ハラハラしながら注意深く観察し運動量に応じて強制的に休ませたり、適度なタイミングで給水を促したりと、熱い時期は慎重になりました。
「ま、そのうちしんどくなって徐々に練習へ来る回数も減り、せいぜい2~3ヶ月後にはお辞めになるだろう・・・。それまでは練習中の事故が無いよう注意しておこう」・・・と 。

 しかし、梅雨明けしても、猛暑の8月になっても一向に退会する兆しがみえません。。。
いやむしろ、入会された時よりも元気になってきている感があります。
今まで20代や30代で当初は元気よく入会されて、1ヶ月も経たないうちに退会される方が圧倒的に多かったので「このおとーさんタダ者ではない!」と感じ始めてきました。

 このおとーさんのバドミントンに対する姿勢が非常に素晴らしく、20代30代のやる気の無い若い人達やこの世の全てを悟りきったような頭の堅い50代60代は見習わなくてはいけないと感じます。

その2へつづく

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