2011年7月10日日曜日

中心視と周辺視そして俯瞰視(4)

俯瞰(ふかん)とは「高い所からから見下ろす」とか「全体を上空から見渡す」と云った意味を指します。同意語として「鳥瞰(ちょうかん)」とも呼ばれます。
よって俯瞰視とは「高い視点から全体を見渡すこと」だと考えて下さい。 決して「上から目線で相手を見下す」ことではありません。あしからず・・・。
ところで「高い所から見渡すなんて鳥でもなければムリなんじゃ??・・・」と疑問に思いますよね? その通りで、身長10m以上もある巨人でないと物理的にムリなお話しです。

先に結果から申しますと「頭の中で創り出したイメージを仮想視する」ことになります。
前回までの中心視や周辺視はリアルビュー(現実視)でしたが、俯瞰視はバーチャルビュー(仮想視)となります。
当然、自分の創り出したイメージなので「様々な角度、高さ、目線」で見る(想像する)ことが可能です。
しかし、相手の行動(挙動)が現実離れしたようなイメージを想像しても、何の意味もありません。
この状況に至るまでの過程を推察し、より現実的な相手の次の行動(挙動)を推し量らなければなりません。

俯瞰視を行う場合にどのようなことに注意を払い、どのような見方(イメージの造形)を行えば、効果的でしょうか? 下記にその着目点とそのイメージ造形を列挙します。
(A-1)の着目点では(B-1)のイメージ、(A-2)着目点では(B-2)のイメージ・・・となります。

【A.着目点】
(A-1)対戦者から見た目線で自分がどのように映っているのか?
(A-2)それを元に対戦者はどこを警戒するか?
(A-3)自陣ペアの配置と対戦者の警戒が一番甘いところは?
(A-4)意図した場所へ打った後、どこへ移動すべきか?
【B.イメージ造形】
(B-1)自分自身が対戦者になったつもりで、対戦者目線をイメージ
(B-2)同上
(B-3)自陣コート後方の上部観覧席から俯瞰しているイメージ
(B-4)対戦者目線イメージ、上部観覧席からの俯瞰イメージ、コート真上からの俯瞰イメージ等

ここで記載した着目点、イメージ造形は一例です。必要であれば更にイメージを増やしても構いませんし、違った目線からのイメージ構成にしても結構です。
尚、想像するイメージは全て一瞬の断片的なものであり、短時間のうちに「イメージ造形→判断→実行」となりますので、あまり多くを望まず必要最低限と考えて下さい。

次回はサンプル例を挙げて、着目点とイメージ造形の在り方をみてきたいと思います。

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