2011年5月11日水曜日

「考えるバドミントン」について考えてみた(その3)

前回の「(2)意識」で何に注意を払うべきか定まったので、今回はいよいよ「(3)実行」に移ります。
悲しいことに大半の人達はここでつまずくことが多く、結果的に挫折してしまいますので強い意志を持って臨んで下さい。

(3)実行
実行とは頭で意識したことを実際に試すことです。
前回の例ですと、「半身になる」と「テイクバックをとる」ことになります。
基礎打ち時に必ずカット&ドロップを打っているはずですよね。 その時、上記のことを意識して打ってみて下さい。
多分クリーンショットできないはず・・・・です。 フレームショットになったり、空振りしたり・・・・。
何度やっても同じ結果で、突然ヘタっぴぃ~になった気分で悲しくなります。

イヤイヤそんなことない。私(僕)は初めから上手く打てるでぇ~♪♪って云う人 ・・・・それは元々の打ち方に限りなく近い打ち方になっているはずです!。 つまり、自分自身では意識したことを「やってるつもり」でいるだけなのです。
フォームを改造するということはものすごい努力と労力そして忍耐を必要とします。 ついさっき聞いたことをすんなりできるなら誰も苦労はしません。

では、ここでA君の新旧の打ち方を細かく分解してみます。
【旧ショット】
①シャトルの飛来→②着弾点に移動→③シャトルに対し正対→④ラケットを挙上→⑤タイミングを見計らいラケットを前方にスイング→⑥フォロースルー無し

【新ショット】
①シャトルの飛来→②着弾点に移動→③シャトルに対し正対→④その後半身姿勢へ→⑤ラケットを挙上→⑥タイミングを見計らいテイクバックの開始→⑦フォワードスイング→⑧フォロースルー

どうでしょう? 新旧を比較すると良くわかると思いますが、元来の打ち方に比べて新しい打ち方にはふたつもの動作が増えていますよね。
動作が増えるということはスイング終了までの時間が多くかかることを意味します。
つまり、従来のタイミングで打つとインパクトは確実に遅れてしまうのです。
これを何度も何度も繰り返し、タイミングのズレを修正していくのですが、うまく出来ないと嫌気がさし「当てよう」とする思いから多くの人達は古い打ち方へと戻ってしまうのです。

また、基礎打ちや課題練習などでは意識して行ってるのにゲームになるとすっかり忘れて元の打ち方に戻る人もいます。これは「ゲームで勝つ」という意識のほうが強い人によくある傾向です。
これでは「練習のための練習」になってしまうので注意が必要です。 うまく打てなくとも練習でのフォーム、意識を忘れずひたすら繰り返すことで、「じょうず」になりその結果「ゲームで勝てる」と考えます。  「勝つこと」を最終目標にするのではなく「じょうずになる」ことを最終目標と捉えるべきだと考えます。

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