今回は「中心視」と「周辺視」そして「俯瞰視」について何度かに分けて考察してみます。
人間の視野角は両目で測定した場合、水平角約200度(左100度+右100度)、垂直角約125度(上約60度+下約65~70度)あるそうです。
これは正面にある対象物を瞳を動かさずに見た場合の視野になります。
さて、まずは「中心視」からです。
普段の日常生活で何気なく「モノを見る」行為は中心視を使っています。
この中心視で見た場合ピントが合っているため視力が最も良く、色の識別力や形状の認識力も高くなります。 あるサイトに中心視の記述があったので、読ませて頂くと中心視で見ることのできる範囲は狭く網膜から約2.5度程度の画角しかないそうです。
バドミントンコート内で中心視を使ってモノを見た場合どのような感じで見えるのでしょうか?
約10m離れた相手を見た場合、直径約42.6cm。
自陣コートバックバウンダリーラインから相手コートバックバウンダリーラインまでを見た場合、直径約58.5cmが中心視により見える範囲となります。
でも実際に見てみるとそんなに狭く感じません。
先のサイトではこう書かれていました。「生理学的中心視:2.5度、心理学的中心視:25度」
つまり実際には中心視でピントの合っている範囲は2.5度の画角なのですが、脳みそは25度の画角でピントが合っているかのように錯覚しているようです。
25度の画角だと「10m先=直径4.434m、13.4m先=直径5.941m」となります。
確かに広い範囲でピントが合っているような気がします。
自分自身と見る対象物の距離が不変であれば25度画角でも問題ありませんが、バドミントンの場合だと相手コートから打ち出されたシャトルは自陣コートに向かって飛んできます。
つまり自分とシャトルの距離は縮まり、眼はシャトルにピントを合わせながら注視しますので、中心視画角は狭くなっていきます。
シャトル以外の廻りの景色は時間と共にピンぼけを増していく格好になるわけです。
冒頭でも記述した通り、普段の生活で「見ている見方」ですからどなたでも意識することなく「見ること」ができますが、更に情報量を増やすために次回記述する「周辺視」の役割がとても大切だと感じます。
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